こんにちは、プルマドナです。
今日は、ウッドレジン制作の工程「研磨、磨き方」についてご紹介します。
皆さんウッドレジンの研磨に悩んでいますよね?
- キズが消えない
- 艶がでない
- 透明感がない
このあたりのお悩みでしょうか?
ウッドレジンの研磨が上手くできずにお悩みの方は、この記事の磨き方を試してください。
細かく言うと、ウッドレジンの作品の形によっても磨き方が違います。
大きく分けると、雫型と鉱石型です。
鉱石型でも、エッジを効かせたタイプか、あえて丸めのフォルムに仕上げるか…。
気になるポイントからご覧ください!
目次
ウッドレジンの研磨に必要な道具
まずは、雫型のウッドレジンを研磨する際に必要な道具を紹介します。
- 耐水ペーパー(#400~#2000)
- 硬めのスポンジ
- ウエスかタオル
- 油性マジック
以上の道具で研磨していきます。
- #400
- #800
- #1500
- #2000
耐水ペーパーは、上記の番手を使用します。
#とは、ヤスリの番手を表しています。
今回でいうと#400番がもっとも粗く、数字が大きくなる#2000につれて細かい目のヤスリになるということです。
ウッドレジン研磨:磨き方の手順
この記事では、成形までは終わらせた状態から研磨を始めます。
ウッドレジンの成型は、#60、#120、#240の乾式で作業をしていきます。
>>【完全解説】ウッドレジンの作り方を7つのステップで解説します!
成型作業は、上記の記事が参考になります。
ウッドレジンの研磨は、耐水ペーパーを使います。
乾式で研磨しても問題ありませんが、レジンの粉塵対策が大変です。
また、耐水ペーパーを使用するほうが長持ちするのでコスパが良いです。
耐水ペーパーを使った研磨方法は以下のとおりです。
- 耐水#400
- 耐水#800
- 耐水#1500
- 耐水#2000
- コンパウンド研磨
①ウッドレジンの研磨【#400】
まずは、#400番からの研磨です。
はじめに言っておきますが、この工程がウッドレジンの研磨で1番大切です!
ウッドレジンの研磨の基本は、前の番手の研磨キズを消していく作業です。
#400番の研磨では、前回の#240の研磨キズを消していくわけですが、ここから先の細かい番手ではキズが消えません。
つまり、この工程で大きなキズを残したまま研磨を進めてしまうと取り返しがつかなくなります。
#400番の耐水ペーパーと、ウッドレジンに水をつけ研磨していきます。
ここで研磨の小ネタを1つご紹介。
研磨キズが上手く消さないと悩んでいる方は油性マジックを使ってみるといいです。
方法は、ウッドレジンの研磨部分をマジックで塗っていきます。
このマジックを全て消すことができたら、しっかりと研磨ができているということになります。
この作業でy注意するポイントは、レジンの部分にだけマジックを塗ることです。
木の種類によっては、マジックが染みになって取れなくなる場合があります。
また、雫型のウッドレジンはスポンジなどの上で研磨することも有効です。
平面の研磨ではあたりにくい曲線部分もきれいに仕上がるので試してみてください!
②ウッドレジンの研磨【#800】
#400番までの研磨が終わったら、#800番の研磨に進みます。
研磨初心者の間は、なるべく耐水ペーパーの番手を細かく上げていったほうが良いです。
理由は、多少の研磨キズが残っていても細かく番手を上げることでキズ残しを防げるからです。
それでも、前の番手の研磨キズを消す作業は大変なので、しっかりと目視してキズを確認しながら作業を進めてください。
③ウッドレジンの研磨【#1500】
#800番までの研磨が終わったら、#1500番の研磨に進みます。
ここからは同じ作業の繰り返しで疲れてきますが、研磨作業は根気も必要です。
研磨のポイントは、同じ方向にだけではなく色々な方向から研磨をすることです。
④ウッドレジンの研磨【#2000】
#1500番までの研磨が終わったら、最後のペーパー研磨#2000番へ進みます。
ここまでの研磨がしっかりとできていたら、ここの研磨は難しくありませんし時間もかかりません。
研磨作業は、番手の粗い研磨が大切です。
属に言う「下地作り」というやつです。
粗番の研磨で下地が出来ていたら、#1000番以上の研磨は簡単になります♪
⑤ウッドレジンのコンパウンド研磨
ペーパーでの研磨が終わったら、仕上げのコンパウンド研磨に進みます。
この工程がウッドレジン作家にとって1番楽しみな作業かもしれません。
理由は、一気にレジン部分の艶と透明感が出るからです!
コンパウンドの種類は特に何でもいいですが、プラスティック研磨用のコンパウンドが使いやすいと思います。
有名どころで言うと、プラモデルメーカーの「タミヤ」から出されているコンパウンドです。
あとは、3M社のコンパウンドも良いです。
それぞれ細かく番手がありますが、正直仕上げだけでもOKです。
コンパウンド研磨のコツは、熱をあたえすぎないことです。
熱をあたえすぎると、レジンの表面が曇ってしまう場合もあります。
レジンは熱に弱いので、最後は優しく研磨していきましょう♪
【番外編】ウッドレジン研磨の仕上げ
コンパウンド研磨まで終わったら、ピカピカでつやつやのウッドレジンに仕上がっているはずです。
プルマドナが使っている自然油はこちらです。
亜麻仁油は、亜麻の花より採取され、工芸品などの艶だし保護に用いられてきた天然油。
作品によって仕上げをにコーティングを選ぶ場合もありますが、ほとんどの作品はオイルアップで仕上げています。
理由は、レジンと木の艶の違いを感じたいからです。
コーティングで仕上げると、ウレタンで塗膜を作り耐久性が上がります。
また、作品全体をコーティングするため、全体的に一体感がある艶出しに仕上がります。
これが、コーティング仕上げのメリットでもありデメリットでもあると感じています。
ウッドレジンという作品は、使うウッドによって仕上がりの雰囲気が全く違う作品が出来上がります。
そこをオイルアップで仕上げることで、ウッドの温かみとか深みを感じることができます。
簡単に言うと、レジンの艶とウッドの艶は別に楽しみたい!
それだけです。
コーティングもオイルアップも、どちらにもメリット・デメリットがあります。
この記事のまとめ
お疲れさまでした!
ウッドレジンの研磨方法はいかがでしたか?
研磨の悩みが少しでも解決できたでしょうか?
ウッドレジンの研磨は本当に奥が深く手間がかかる作業です。
ですが、それゆえに仕上がりの楽しさや透明感が出た時の感動があります。
この記事で、少しでもウッドレジン作りが楽しくなれば嬉しいです!