こんにちは、ウッドレジン作家のプルマドナです♪
突然ですが質問です。
実は、この気泡の処理が作品の仕上がりを大きく左右します。
もちろん、気泡を意図的にいれる作品もありますが、気泡を無くしたい悩みも多いですよね。
この記事では、現役ウッドレジン作家が実践している気泡対策や美しい仕上げ方のコツを詳しく解説します。
ウッドレジン作品に限らず、レジン作品の中に混入する気泡って扱いが難しいですよね。
今回はウッドレジン作品に使う、2液性レジンの気泡対策についてご紹介します!
2液性レジンにおける気泡の発生原因
- 2液レジンの混合比率の重要性
- 混合時の混ぜ方と気泡の関係
- 温度や湿度が気泡に与える影響
- 封入物による気泡の発生
- 型の形状による気泡の発生
- 2液性レジンの硬化不良
2液レジンの混合比率の重要性
2液性レジンの主剤と硬化剤の混合比率は、作品の仕上がりと耐久性に大きく影響します。
正確な比率で混合しないと、硬化不良や気泡の発生といったトラブルが起きやすくなります。
特に硬化剤が不足すると、粘度が増して気泡が抜けにくくなり、作品がベタついたまま硬化しないこともあります。
混合比率は製品の説明書に従うことが基本です。
正確に計量し、適切な割合で混ぜることで、安定した硬化と美しい仕上がりが得られます。
混合時の混ぜ方と気泡の関係
2液性レジンの主剤と硬化剤を混ぜる際、混ぜ方が原因で気泡が発生することがあります。
特に、急いでかき混ぜると気泡が入りやすくなります。
ゆっくりとした動きで一定方向に混ぜることで、空気の混入を抑え、滑らかな仕上がりが期待できます。
また、攪拌(かくはん)時間を適切に調整することも重要です。
攪拌不足は硬化不良につながり、過剰な攪拌は気泡を多く発生させる要因になるため、バランスを取ることが大切です。
温度や湿度が気泡に与える影響
レジン液の温度や湿度も気泡の発生に影響します。
低温環境ではレジンの粘度が高くなり、気泡が抜けにくくなるため、室温を適切に保つことがポイントです。
理想的には、20~25度の環境が望ましいです。
また、湿度が高すぎるとレジンが硬化しにくくなるため、湿度の管理も重要です。
適切な温湿度の管理により、気泡の少ない仕上がりを実現できます。
封入物による気泡の発生
レジン作品に装飾として封入物(ドライフラワーやシェル、ハイブリッドオパール)を加えると、その表面に付着した空気が原因で気泡が発生することがあります。
また、ウッドレジン作品においては、ウッド部分から気泡が出ることが多々あります。
ウッドからの気泡対策は、下記の記事で詳しく解説しています。
>>ウッドレジンの染み込み対策はこれ!気泡対策にもなってコスパも良し!
いずれにしても、封入物がしっかりと乾燥しているか確認することも重要です。
型の形状による気泡の発生
使用する型の形状も、気泡の発生に影響を与えるポイントです。
特に複雑な形状の型では、細かい部分や隅に気泡が溜まりやすくなります。
2液レジンを型に注ぐ際は、底からゆっくりと流し込むことで、気泡の混入を防ぐことができます。
2液レジンを使った、ウッドレジン制作に特化した型の制作を以下の記事で紹介しています。
>>ウッドレジンの型って何を使う?超簡単に作れる自作モールドの紹介!
2液性レジンの硬化不良
硬化不良も気泡発生の要因となります。
特に、混合比率が正確でない場合や硬化剤が不足していると、硬化が完全に行われず気泡が発生しやすくなります。
メーカーごとに推奨される混合比率を守り、しっかりと攪拌することが硬化不良を防ぐポイントです。
また、気温が低すぎる場合も硬化が遅くなるため、適切な環境で作業することが求められます。
2液性レジンの気泡を防ぐための対策
- 二液性レジンが白くなった時の気泡対策
- 気泡が入った場合の効果的な対策
- エンボスヒーターを使った気泡対策
- 真空容器を使った気泡対策
- 気泡が出にくい2液レジンの使用
二液性レジンが白くなった時の気泡対策
2液性レジンが白く濁る原因のひとつが、レジンの粘度です。
レジンの粘度が高くなると、2液を混ぜ合わせる際に気泡が発生し白濁を起こします。
対策として、レジンを少し温めてから混合することが効果的です。
温かいお湯でレジンの容器を湯煎したり、エンボスヒーターで温めて液を少し柔らかくすることで、気泡が抜けやすくなります。
また、2液レジンを混ぜる際はゆっくりと作業をし、空気の混入を最小限に抑えるよう注意しましょう!
気泡が入った場合の効果的な対策
レジンに気泡が入ってしまった場合は、早めに対処することが重要です。
まずは、混合後にレジン液をしばらく放置して、自然に浮き上がる気泡を取り除きます。
次に、細かい気泡を消すために爪楊枝やピンなどで丁寧に潰す方法もあります。
エンボスヒーターを使った気泡対策
エンボスヒーターは、気泡を除去する際に便利な道具です。
温風を表面にあてると、レジンが少し溶けて気泡が浮き上がりやすくなります。
ただし、温風を近づけすぎるとレジンが高温になり効果が早まってしまいます。
短時間でさっと温めることで、気泡を効果的に除去できます。
特に大きな気泡ができたときには有効な工程になります。
真空容器を使った気泡対策
エンボスヒーターを使った作業以外で、簡単な気泡対策方法と言えば真空容器です。
混合後の2液レジンを真空容器に入れて圧力を下げることで、気泡が抜けてクリアな液体になります。
特に繊細な作品や大きな型を使用する場合、真空脱泡は効果的です。
もちろん本格的な真空脱泡機が良いですが、簡易真空容器でも代用できので試してみてくださいね!
気泡が出にくい2液レジンの使用
多くのウッドレジン作品を作ってきた中で、1番の気泡対策は何かと聞かれるとこう答えます。
気泡が出にくい2液レジンの使用です!と。
大げさではなく、大真面目にそう思っています。
今までに多くの作品を作り、多くの失敗を繰り返し、多くの2液レジンを使ってきました。
その中でも、気泡が出にくく仕上げがキレイになる2液レジンがあります。
それは、「クラフト用フローレスレジン 低粘度+中速硬化 立体作品用エポキシ樹脂 2液性レジン エポキシレジン (1kg)」です。
以下の記事で詳しく紹介していますのでご覧ください!
>>現役ウッドレジン作家が解説!2液性レジンおすすめ製品と選び方
美しい仕上げを実現するためのポイント
- 研磨作業による美しい仕上げ
- 表面の艶出しのテクニック
- 作品の保護と長持ちさせるためのケア
研磨作業による美しい仕上げ
2液レジンを使った作品の制作は、研磨作業の質が重要です。
研磨の工程で作品の仕上がりが決まると言っても過言ではありません。
特に研磨作業の始め「400番~800番」の研磨は超重要です!
>>【ウッドレジンの研磨】現役作家が磨き方のコツや道具を紹介
表面の艶出しのテクニック
序盤の研磨作業が上手く言ったら、仕上げの表面を艶出しすると美しい仕上げになります。
この作業は主に、コンパウンド研磨やコーティングになります。
コーティング作業の参考記事は以下です。
>>ウッドレジンの染み込み対策はこれ!気泡対策にもなってコスパも良し!
コンパウンド研磨の参考記事は以下です。
>>【ウッドレジンの研磨】現役作家が磨き方のコツや道具を紹介
作品の保護と長持ちさせるためのケア
手間暇をかけて、美しく仕上がった作品を長持ちさせる方法をご紹介します。
先ほどにあったコーティングも様々な専用品が出ており効果的です。
ですが、今回ご紹介するのはウッドレジン作家ならではの方法です。
それは「オイルアップ」です。
使用する天然油は、木部用植物塗料 亜麻仁油 500ml 乾性油 ニス 木工作品 家具 保護剤 DIY 仕上げ材 中部サンデー販売です。
ウッドレジン制作を始めた当初から使用しており、ウッドの奥深い美しさや光沢を保ってくれます。
また、コーティング仕上げにはないレジンの自然な透明感や輝きもお気に入りの仕上げ方法です!
2液性レジンの気泡対策と美しい仕上げ方を現役作家が解説!のまとめ
最後までご覧いただいた皆様、お疲れ様でした!
この記事では、以下の内容について詳しく解説しました。
- 2液性レジンにおける気泡の発生原因
- 気泡を防ぐための基本的な対策
- 気泡が入った場合の効果的な除去方法
- 美しい仕上げを実現するためのポイント
2液レジンを使った作品制作には、気泡の悩みは尽きません。
2液レジンを使ったウッドレジンの作り方を以下の記事で解説していますので、良かったら参考にご覧ください♪